我が家のお風呂のカウンターには、ガチガチに硬い水垢がついています。
しかも、カウンターの素材が樹脂製なので、
安易に擦ると傷がついてしまいます。
今回は、そんな樹脂製についた水垢の落とし方を、Step毎にご紹介します!
- はじめに。
- 水垢の状態。
- Step1. 茂木和哉 キッチン用。
- Step2. 業務用の酸性洗剤。
- Step3. ポリッシャーで磨く。
- Step4. スポンジ研磨剤。
- 水垢落とし終了。
- Step5. コンパウンドで磨く。
- ビフォー&アフター。
- 終わりに。
はじめに。
浴室には、水垢、皮脂汚れ、金属石けん、酸性石けん、カビなど、
複数の汚れが混在しています。
複数の汚れが混ざっていることも多いため、
「~だけ」を落とそうとすると、他の汚れが邪魔をしてうまく落ちないことがあります。
なので、今ある汚れを「水垢だけ」にするために、
普段使っている「バスクリーナー」で1回掃除をしてから、本記事を読み進めて下さい。
水垢の状態。
我が家の浴室のカウンターです。
ガチガチな水垢がこちら。
ここまでガチガチだと、洗剤が浸透していかないので、
擦りながら落としていく作業になります。
Step1. 茂木和哉 キッチン用。
まずは、「茂木和哉 キッチン用」を試します。
「茂木和哉」シリーズの中では、唯一プラスチックにも使える優れものです。
「超人たわしZ」で擦りながら塗り広げます。
茂木和哉の相棒「超人たわしZ」がスポンジとしても優秀な理由。
乾かないようにラップをして、30分ほど放置します。
「キッチン用」は、ただのクレンザーではなく、水垢に有効な成分が配合されているので、
擦った後に放置すると、水垢が柔らかくなります。
30分経ったら、もう一度擦ります。
これで水垢が落ちれば、作業終了です!
落ちなかった場合は、Step2へ。
Step2. 業務用の酸性洗剤。
次は、「業務用の酸性洗剤」を使います。
今回使うのは、純閃堂の「SIVA」という洗剤です。
私は、割とマイルドな「リン酸」がベースのものを好んで使っています。
3つの注意事項。
業務用は洗浄力が高いので、3つの注意事項があります。
換気をする。
ゴム手袋をする。
水養生をする。
予め水をかけておくことで、簡易的にバリアのような働きをし、「酸焼け」を防ぐ効果があります。
その他、「取扱説明書」に従って使用します。
酸性洗剤を水垢につけます。
「超人たわしZ」で擦りながら塗り広げていきます。
1分ほど放置します。
1分経ったら、再度擦ります。
「プラスチック製のヘラ」なども併用すると効果的です。
洗剤で水垢を柔らかくしながら、削り取る作戦です。
塗布してから5〜10分経ったら、一度水で流します。
長時間放置すると、材質を痛めたり、酸焼けする恐れがあるからです。
この作業を繰り返して、水垢が落ちたら終了です!
※こちらの洗浄剤は現在中身が変わってしまったので、成分に「リン酸」が配合されているもので代用して下さい。
例えば、「なまはげ お風呂用」や「水垢つるりん」などです。
これでも落ちなかった場合は、Step3へ。
Step3. ポリッシャーで磨く。
※ここからは無傷で落とすのが困難になります。
クレンザーでも洗剤でも落ちないとなると、次は工具の力を借ります。
先端には、4インチ(100mm)のパッド台をつけています。
このサイズだと、トイレや洗面台も磨きやすいです。
裏面はマジックテープになっています。
「ポリッシュパッド」を水で濡らして、
水が垂れない程度まで、水を切ります。
この「ポリッシュパッド」は、車磨きに使う「バフ」とは違い、ナイロン不織布を円形にしたものです。
パッド台と合わせて、「エムエフワン」という清掃用品のサイトで購入しました。
クレンザーには、Step1と同じ「茂木和哉 キッチン用」を使います。
コンパウンドでは、ガチガチに硬い水垢は落とせないからです。
全体に塗り広げたら、
ポリッシャーで磨いていきます。
速度は、ダイヤル1の「低速」です。
速度を上げると、磨きすぎてしまうので注意です。
「キッチン用」は、すぐに乾いてしまうので、乾いたら少し水を足します。
元々、「茂木和哉」シリーズは、ポリッシャーで使うことを想定していないので不向きなのですが、
手で磨くよりも、確実に効果があることを実感しています。
これでも落ちなかった場合は、Step4へ。
これで落ちた場合は、Step5へ。
Step4. スポンジ研磨剤。
ここまでやれば、大抵の水垢は落ちたと思いますが、最終兵器もご紹介します。
3Mの「スポンジ研磨剤」です。
全部で5種類あって、耐水ペーパーよりも傷がつきにくいのが特徴です。
これを、上で紹介した「業務用の酸性洗剤」と合わせて使います。
力を入れて擦ると、当然傷がつくので、表面を撫でるように使います。
ただ、出来れば、使うのは#600〜800相当の「ウルトラファイン」までにしたいです。
理由は、水垢落とし終了。へ。
水垢落とし終了。
今回は、Step3のポリッシャーで、ガチガチの水垢を落とすことが出来ました!
あれ?傷ついてない?と思いますよね!?
実は、これ傷ではないんです。
FRPとは?
全国の浴室に使われているプラスチックは、ほぼ「FRP」と呼ばれるものです。
FRPとは、樹脂とガラス繊維を混ぜ合わせた物で、その上から、塗装・コーティングがされています。
つまり、「層」になっているんです。
なので、上のクリア層を削ってしまうと。。。
このように、中のガラス繊維が浮き出てしまうのです。
こうなった理由は、
前に、荒目のスポンジ研磨剤を使ってしまったからです。
Step4で、「使うのは#600〜800相当のウルトラファインまで」と書いたのはこれが理由です。
目の荒いもので擦れば、ガチガチの水垢も落とせますが、
代わりに、クリア層を削ってしまったり、深い傷が入ってしまいます。
どこで線引きをするかです。
クリア層を削ってしまったら?
削ったクリア層を元に戻すには、「再塗装」しかありません。
表面を触ってもツルツルですが、保護されていない状態なので、
このまま使用を続けると、また頑固な水垢がついてしまいます。
そこで必要になるのが、Step5です。
Step5. コンパウンドで磨く。
「Step3」or「Step4」で水垢を落とした場合、少なからず磨き傷が残ります。
その傷を小さくするために、「ポリッシャー」を使います。
パッド台は、Step3とは違い、150mmの物を使用します。
使用するコンパウンドは3種類です。
左から、極細目、超微粒子、艶出し用です。
バフは2種類です。
仕上げの工程なので、車と同じバフ+コンパウンドの組み合わせで磨きます。
ちなみに、バフは濡らさず乾いた状態で使用します。
まずは、「ハード・1」と「テーパーバフハードスポンジ」で表面を整えます。
バフにコンパウンドをつけて、
ダイヤル1の「低速」で磨いていきます。
磨き終わったら、水拭きをして、
乾拭きをします。
「ハード・1」終了。
小傷が薄くなっているのですが、分かりにくいですね。
次は、「ハード・2」と「ポリシングスポンジ」の組み合わせです。
「ハード・2」終了。
さらに小傷が消え、ツヤが出て来ました!
最後は、「ウルトラフィーナ グロスアップ」と「ポリシングスポンジ」でツヤを出します。
使うバフは「ハード・2」と同じですが、
ハード・2のコンパウンドがついているため、使い回しは出来ません。
同じバフをもう一つ用意します。
「グロスアップ」は、少量でもよく伸びるそうなので、少しだけつけます。
「グロスアップ」終了。
表面が整って、さらにツヤが出ました!
最後にシャワーでよく流したら終了です。
(追記)
上記3種類のコンパウンドセットが3Mから販売されました!
バフは、ぬるま湯で洗った後、風通しの良い場所で乾かします。
ポリッシャーを使うコツ。
私なりに感じたポリッシャーのコツを書いておきます。
まず、方向は右から左へ移動させながら磨きます。
左→右だと、バフが暴れてしまいました。
次に、左手は先端にそっと添えます。
これで、バフが暴れることなく、最後まで磨くことが出来ました。
コンパウンドの力。
シャワーで流した後に気付いたのですが、水捌けが新品に戻っていました!
30秒で、ススーっと水が弾かれていきました。
コーティングをしていないのに、まるでコーティングをしたかのよう。
ポリッシャーとコンパウンドで磨いたことで、表面が均一になった証拠だと思います。
ビフォー&アフター。
ビフォー&アフターです。
コンパウンド前。
コンパウンド後。
真上から。
アフターを、一番目立つ真上から見てみます。
左側。
中央。
右側。
普段の目線から。
普段の目線から見るとこんな感じです。
目立たない所か、まったく分かりませんね!
終わりに。
樹脂製についた頑固な水垢は、簡単ではないと感じています。
水垢は硬いのに、材質は柔らかいので、無傷で落とすのは至難の業です。
「FRP 浴室 水垢」で検索しても、ヒットするのはリフォームやコーティングばかりで、参考にはなりませんでした。
それでも、私なりに調べ尽くして、ようやく、これなら記事に出来るかな?というレベルになったと思うので、記事にさせて頂きました。
今回使用した道具は、全て素人でも揃えることが出来るので、参考になれば幸いです。
(追記)翌年にコーティングを行いました。
【手順解説】浴室コーティングには「バスブライト・プロ」がおすすめ!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
参考になれば幸いです。