浴室のコーティングを行いました!
コーティング施工は初めてでしたが、
書かれている通りに行えばキレイに仕上げることが出来ました。
今回は、おすすめのコーティング剤から失敗しないコツまで、
実例を交えながら詳しくご紹介します。
はじめに。
本記事では、
浴室におすすめのコーティング剤。
失敗しないコーティングのコツ。
コーティング後の使用感。
を、実例を交えながら詳しくご紹介します。
浴室にコーティングは必要?
もし、「浴室にコーティングは必要か?」と問われれば、
「必ずしも必要ではない」と答えます。
特に汚れに困っていないのであれば、必要性を感じないからです。
しかし、我が家は築20年。
経年劣化により、落ちない汚れが目立って来ました。
過去には、頑固な水垢と格闘し、本格的に磨いたりしましたが、
半年ほどでまた頑固な水垢が付き始めたため、
「これはコーティングするしかない」と思いました。
私のように「経年劣化」が気になり始めた方や、
「新築のキレイな状態を維持したい」という方にはおすすめです!
浴室コーティング剤の選び方。
今回私が使用したコーティング剤は、
日本ケミカル工業の「バスブライト・プロ」という商品です。
理由は以下の2点です。
理由1:耐久年数。
コーティング剤を選ぶにあたって、最も重視したのは「耐久年数」です。
頑張って施工しても、1、2年で効果が切れたら意味がありません。
最低でも5年以上の物を探しました。
理由2:コーティングの種類。
次に重視したのは、「コーティングの種類」です。
コーティング剤には、シリコン・フッ素・ガラスとありますが、
有名なのはガラスコーティングだと思います。
しかし、ガラスコーティングには頑固な水垢が付きやすいという難点があります。
それも「シリカスケール」という厄介な水垢です。
「お風呂場の鏡」を想像して頂けると分かりやすいかと思います。
そこで、フッ素コートかシリコンコートの2択になりました。
条件を満たした「バスブライト・プロ」
この条件下で見つけたのが、「バスブライト・プロ」です。
シリコンコートで、耐久年数は5年以上とされています。
対象材質は、「FRP・ホーロー・人工大理石・タイル・ステンレス」です。
内容量は、業務用の1ℓと、家庭用の200mlがあります。
200mlでバスタブ1台分だそうですが、
使用してみた感じ、一般的なバスタブのサイズなら2〜3台分はあると思います。
乾燥時間は、25℃以上で5時間、15℃~24℃では12時間、5℃~14℃では24時間です。
(5℃以下では硬化しないので施工しない。)
また、このコーティング剤の凄い所は、
一度密着すると、溶剤やワックス剥離剤でも剥がすことが不可能ということです。
そのぐらい強固なコーティング剤であれば、かなりの効果が期待出来ます。
施工箇所。
今回の施工は以下の3箇所です。
バスタブの縁。
こちらは、中のガラス繊維が見えるほどトップコードが削れているので、
どうなるか楽しみです。
バスタブの中は劣化していないので、今回は施工しません。
カウンター。
こちらもトップコートが削れているので、水垢が酷く、お風呂に入る度に気になっていました。
最もコーティングを施工したい箇所です。
床。
浴室の床をコーティングすると、水はけに影響が出るので注意です。
我が家は過去の失敗から常に濡れている状態なので、そのリカバリーとしてコーティングを行いますが、基本は避けたほうが無難です。
コーティング施工。
工程1:下地処理。
まずは今付着している汚れをキレイに落とします。
バスクリーナーで落ちない汚れには、3Mの「スポンジ研磨剤」を使いました。
ウルトラファイン(#800相当)→マイクロファイン(#1200相当)の順で使います。
まずは青のウルトラファイン(#800相当)辺りから試すのがお勧めです。
浴室の床には、文化雑巾の「ステンハンドブラシ(ソフト)」がお勧めです。
【プロ愛用】浴室床の黒ずみを傷付けずに落とせるステンブラシ。
工程2:乾燥。
下地処理が終わったら、浴室内を乾燥させます。
水分があると、コート剤の密着不足やザラつき、白濁が発生するためです。
小物は別部屋に移動させておきます。
大判のマイクロファイバークロスで浴室全体を拭きます。
壁や天井も拭いておきます。
愛用しているのは、レックの「マイクロファイバーぞうきん」です。
雑巾と同じ20×30cmサイズなので、お風呂や広い場所を拭くのにとても重宝しています。
カランやシャワーなど、水が出る部分はポリ袋で覆って固定します。
水分を拭き取ったら、窓を開けるか換気扇を回して、浴室内を乾燥させます。
私はこの時間を利用して1時間ほど休憩しました。
工程3:コーティング。
いよいよコーティング作業に入ります。
ここからは、マスクと使い捨ての手袋が必須です。
塗布ツールは、「刷毛」か「クロス」になりますが、
クロスのほうが塗布しやすそうだったので、私はクロスを選びました。
コーティングに使うクロスは仕上がりに影響するので、
クレシアの「やわらかクロス」を購入。
コーティングにも推奨されているクロスで、楽天ではバラ売りされていたので助かりました。
また、ここからは換気扇をつけないで施工しました。
換気扇をつけると、空気の流れが出来るので、
ホコリが付着するのではないか?と思ったからです。
ただ、これは私個人の考えなので、気になる場合は日本ケミカル工業にお問い合わせ下さい。
「下地処理剤」で脱脂を行います。
使用する前によく振ります。
毛羽立たないクロスに、適量を染み込ませます。
ここで使用するクロスは使い捨てになります。
コーティングする箇所を全て脱脂します。
次は本命の「コート剤」です。
使う分だけ容器に移すのですが、
ビニール袋を被せれば、容器が使い捨てにならなくて済みます。
使用量の目安は30ml/㎡と書いてあるので、1メートル辺り30mlほど入れました。
コーティングクロスに”たっぷり”染み込ませます。
液量は多めに塗布したほうがキレイに仕上がるとのこと。
多すぎる液量はレベリング効果で馴染むが、少なすぎると艶が出にくいそうです。
実際に、初めて使った時は量が少な過ぎたようで、あまり艶が出ませんでした。
しかし、滴るぐらいの量はムラの原因になるので、軽く絞って調整します。
コーティングは、一定方向の一度塗りで仕上げます。
往復しないほうがキレイに仕上がります。
また、水栓周りなど細かい所は先に行い、
広い面は最後にやるとスムーズに塗布することが出来ました。
塗布してから10分以内であれば、下地処理剤でやり直しが効くので、落ち着いて施工しましょう。
塗布し終えたら、毛羽等が入っていないか確認します。
よく見たら、下地処理剤で使ったクロスの毛羽が落ちていたので、
コーティングクロスで取り除きました。
乾燥時間は、25℃以上で5時間です。
この日は30℃近くあったので、5時間放置しました。
5時間後。
5時間後の状態がこちらです。
しっかりと光沢が出ていました!
中のガラス繊維も目立たなくなっています。
カウンターも同様で、新品のようです。
床はあまり変化を感じませんでしたが、写真で比べるとワントーン明るくなっていました。
追加でコーティングした箇所。
コーティング剤を余らせても仕方ないので、後日以下の箇所も施工しました。
(開封後の使用期限は大体1年ぐらいだそうです。)
バスタブエプロン。
バスタブエプロンは毎月掃除が大変だったので、
少しは楽になるかな?と思い、コーティングしてみました。
棚。
白いカウンター。
白い壁面。
床の壁面。
フック。
バスタブの縁(重ね塗り)
バスタブの縁は、施工した時に量が少な目だったので、
下地処理剤→コート剤で重ね塗りしました。
結果、さらに光沢が出たので、液量は少なめより多めのほうが良いです。
ビフォー&アフター。
ビフォー&アフターです。
コーティング後の使用感。
肝心の使用感ですが、手触りはコーティング前と変わりませんでした。
なので、下地処理は念入りに行いましょう!
浴室の床も同様で、コーティングしても足を滑らせたりすることはありませんでした。
感触もコーティング前と変わりません。
また、バスブライト・プロは「撥水コート」なので、水を弾くようになります。
このおかげで掃除はとても楽になりました。
ただ、撥水された水は乾くことなく、水滴として残るようになります。
これが見栄え的に気になったので、
新たなお掃除グッズとして「スクイジー」を購入しました。
お風呂掃除が終わったら、これでサッと水を切っています。
撥水のおかげで水がスムーズに移動するため、スクイジーとは相性が良いと感じました。
コーティング後のお手入れにお勧めです!
追記:コーティング後のお掃除方法。
コーティング後は、「中性orアルカリ性洗剤」と「柔らかいスポンジ」で掃除を行います。
実際に、「酸性洗浄剤」で掃除をした所、
2回目辺りから撥水が悪くなったように感じたので、日本ケミカル工業に問い合わせました。
すると、
「酸性洗剤で洗浄すると、被膜に影響が出る可能性大です。」
という回答が返ってきました。
1ヶ月間の浸漬実験にて、酸性で塗膜の剥がれが確認されているそうです。
(中性・アルカリ性は影響なし)
「弱酸性」なら影響は少ないかもしれませんが、
使い続けていると影響が出てきそうなので、私は「中性」のバスクリーナーに変えました。
また、あまりゴシゴシ擦らないようにします。
処分方法。
バスブライト・プロを処分する際は、中身を新聞紙に吸い込ませました。
コート剤を排水口に流すのはあまり良くないと感じたからです。
中身は燃えるので、新聞紙はこのまま通常のゴミとして処分します。
容器は、自治体によって「缶」か「燃えないごみ」で分かれるかもしれません。
私の地域では、「灯油の一斗缶」は「燃えないごみ」扱いだったので、
「燃えないごみ」で出しました。
終わりに。
初めてのコーティング施工でしたが、上手くいって良かったです。
大変だったのは、コート剤の塗布よりも、下地処理でした。
水垢等の汚れを全て落としてキレイにしないといけないので、一番時間がかかりました。
なので、下地処理とコーティング施工は2日間に分けて行いました。
また、乾燥時間を考えると、25℃以上の季節に施工するのがお勧めです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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参考になれば幸いです。
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