あなたはどのぐらいの頻度でトイレ掃除をされていますか?
週に一回でも掃除をされていたら偉いです!
私はトイレ掃除が苦手なので、来客の予定がないとほぼ放置してしまいます。
流石に汚れが酷くなって来たので、重い腰を上げたのですが、
「せっかくならブログのネタにしよう」と思い、
ピカピカに光るまで徹底的に行うことにしました!
1日でやるのは大変なので、工程(日数)を分けて少しずつキレイにしていきます。
また、全ての手順を工程毎に分けているので、気になる所だけ読んで頂くことも可能です。
今回は、その内容を詳しくご紹介します!
はじめに。
我が家のトイレは、TOTOの「SH680BA」です。
メーカーや型番によって造りが違うので、
汚れの落とし方だけでも参考にして頂ければと思います。
また、本記事では汚れの酷い写真が出てくるので、食事中の場合はご注意下さい。
トイレの大掃除。
ホコリ取り→拭き掃除→ウォシュレット分解→黒ずみ落とし→便器磨き、
の5工程に分けて掃除していきます。
1工程目:ホコリ取り。
まずはホコリ取りからです。
「クイックルワイパー 伸び縮みタイプ」で、上からホコリを回収していきます。
ホコリは舞うので、どうしても多少は下に落ちてしまいます。
なので、ホコリ取りは最初に行います。
2工程目:拭き掃除。
次は拭き掃除です。
拭き掃除では、「クエン酸の激落ちくん」を使います。
軽い水垢や尿石に効果があり、除菌剤が配合されているのがポイントです。
使う前によく振ります。
マイクロファイバークロスにスプレーをして、
床以外を拭いていきます。
(床は掃除中に汚れることがあるので、最後に拭くと効率が良いです。)
途中でクロスの面を変えたり、水で洗ったりして、
常にキレイなクロスで拭くようにします。
トイレットペーパーホルダーやドアノブなど、家族の手が触れる部分も忘れずに拭きます。
「ワンタッチ脱着機能」のあるウォシュレットは、本体から取り外すことが出来ます。
横にボタンがあるので、
それを押しながら手前に引くと引き出せます。
カバーを外すと、隙間が掃除出来ます。
便座の後ろ側の隙間も忘れずに拭きます。
便座には結構垢がついているので、念入りに拭きます。
便座裏側の上2つのキャップは、ヘラ等を使うと外せます。
ウォシュレットを裏返して、裏面と背面を拭きます。
ウォシュレットを左右にズラせるスペースがあると、側面が格段に拭きやすくなります。
止水栓やコンセント周りのホコリもついでに拭き取っておきます。
最後に、洗ってキレイにしたクロスで、床を拭いたら拭き掃除は終了です!
3工程目:ウォシュレットの分解掃除。
拭き掃除の後は、ウォシュレットです。
我が家のウォシュレットの品番は、TOTOの「TCF6622」です。
最初に電源を外します。
背面にある2箇所のネジをプラスドライバーで外します。
隙間にマイナスドライバーを入れて、テコの原理で開けます。
背面が開いたら、正面からも同じようにやるとカバーが外れます。
使用歴3年での汚れは、ノズル周辺の黒カビとホコリでした。
ちなみに、このウォシュレットはカバーと便座がケーブルで繋がっています。
ここのコネクタ類を外せば分離させることが出来るのですが、
そこまで汚れていないので、繋げたまま掃除をすることにしました。
このコネクタ類が濡れないように気を付けて下さい。
まずはカバー側から掃除をします。
ケーブルに注意を払いながら、水拭きでホコリを回収します。
分解すると、ノズル付近がとても掃除しやすいです。
キレイになりました!
本体側は、刷毛で全体のホコリを便器内に落としていきます。
裏返すと「脱臭フィルター」があるので、汚れていたら掃除をします。
右側にある「脱臭ファン」は、ホコリが溜まりやすく、
分解も簡単なので掃除することをオススメします。
プラスドライバーでネジを1個外します。
脱臭ファンが外れます。
ファンの土台は、左右2箇所のツメで止まっているので、マイナスドライバーで外します。
奥のほうには「脱臭カートリッジ」が入っています。
ホコリが詰まっていましたが、刷毛だけでキレイになりました。
土台の下が一番ホコリが溜まっている箇所です。
刷毛と、固く絞ったマイクロファイバークロスでホコリを拭き取ります。
キレイになりました!
逆の手順で組み立てます。
ネジで止めることを忘れずに。
脱臭カートリッジを入れます。
この記事を書いていて思ったのですが、
ファンの組み立ては最後にしたほうが、次のカビ退治が少し楽になると思いました。
次はノズル付近のカビ退治です。
ノズルを汚れている部分まで手動で出します。
使う物は「カビハイター」です。
トイレ掃除に「中性洗剤以外」を使うことについては、
TOTOのサービスマンの方と話をしたことがあるので、最後のまとめで書きます。
黒カビにスプレーして、30分ほど放置します。
30分経ったら、歯ブラシで擦ります。
トイレットペーパー等で泡を拭き取ります。
霧吹きでよく洗い流します。
マイクロファイバークロスで水気を拭き取ります。
狭い部分は、マイナスドライバーに巻きつけて拭いていきます。
黒カビも落ちました。
ザラザラした汚れ(水垢)は、
竹串やマイナスドライバーで削り落とすのが楽です。
素材がプラスチックなので、擦り傷がつく恐れがあります。
「傷をつけたくない」場合は、無理に落とさないほうが良いです。
水垢も落ちてキレイになりました!
30分ほど自然乾燥させてから、ウォシュレットを組み立てます。
裏面もキレイになりました!
電源を入れて、
動作確認をしたら、ウォシュレットの分解掃除は終了です!
4工程目:黒ずみ落とし。
ウォシュレットが終わったら、便器に移ります。
黒ずみ(カビ)の状態がこちらです。
黒ずみの他に、少し水垢と尿石もついていますが、
まずは目立っている黒ずみから落としていきます。
これを落とすために購入したのが、「カビとりジェルスプレー」です。
この商品の特徴は、手軽に使えるスプレータイプでありながら、
”密着力”のあるジェルで出る点です。
壁面やコーキングにスプレーしても、垂れずにその場に留まってくれることから、
浴室用として販売されています。
しかし、その特徴はトイレにも最適なのではないか?と思い、購入に至りました。
まず、ウォシュレットを外します。
塩素の気化したガスが内部に侵入するのを防ぐためです。
黒ずみにスプレーします。
本当に垂れることなく、ジェルがその場に留まりました!
逆さでもスプレー出来るので、フチ裏にも使えます。
フチ裏は「手鏡」を使うと目視出来ます。
フチ裏にもしっかり密着しています。
トイレ用の洗浄剤はほとんどがジェルタイプですが、
ここまで密着して垂れない商品は見たことがありません。
これは凄いと思います。
この状態で30分ほど放置します。
30分後です。
まだジェルが密着していて驚きました。
洗浄力は他のカビ取り剤と同じぐらいだと思いますが、
汚れに密着している時間が長い分、汚れ落ちが良いと感じます。
トイレットペーパーでジェルを拭き取ります。
カビとりジェルスプレーをした結果がこちら。
黒ずみはキレイに落ちましたが、思った以上に水垢と尿石がついていました。
これはカビ取り剤では落ちないので、次の工程で落とします。
「大」を3回ほど流したら、黒ずみ落としは終了です!
3回流すのは、塩素の気化したガスをしっかり流すためです。
TOTOの方によると5回は流したほうが良いそうですが、
水道代を考えて私は3回にしています。
5工程目:便器磨き。
最後は、水垢と尿石落としです。
水垢と尿石の状態がこちら。
内側には、黒い筋状の水垢がついています。
我が家の水道水には、地下水が使用されているため、
このような黒や茶色い水垢がよく付きます。
しかも、頑固なのでなかなか落ちません。
便器のフチ側。
内側の状態が思ったより酷かったので、フチ側と内側で2回に分けて行います。
使う物は、「スポンジ研磨剤」と「サンポール」です。
スポンジ研磨剤には5種類の番手がありますが、
トイレ掃除には赤の3種類(120番~600番相当)がおすすめです。
サンポールの「塩酸」で水垢を柔らかくしながら、
スポンジ研磨剤の「研磨」によって落としていきます。
スポンジ研磨剤の素晴らしい所は、研磨力がありながら傷がつきにくいことです。
少なくともTOTOの便器には傷が入りません。
TOTOの方も、「研磨しても釉薬が剥がれることはないです」と仰っていたので、
陶器には自信があるようです。
陶器はメーカーによって製造方法が異なるので、TOTO以外は未検証です。
まず、サンポールを使うので、ウォシュレットは外しておきます。
塩酸の気化したガスが侵入するのを防ぐためです。
フチ裏から全体にサンポールをかけます。
まずは「スーパーファイン(320~600番相当)」から試してみます。
使いやすいように1/4にカットしています。
スポンジ研磨剤にサンポールを垂らして、
磨いていきます。
しかし、ビクともしなかったので、「ミディアム(120~180番相当)」を使います。
この番手まで下げて、ようやく効果が見られました。
これを全体がツルツルになるまで磨きます。
厚手のゴム手袋だと感触が分かりにくいので、その場合は音で判断します。
水垢のある部分とない部分とでは、明らかに音や感触が違うので、すぐに分かります。
ツルツルになった後も磨き続けると、傷がつく恐れがあるので注意です。
フチ全体がツルツルになったら、研磨粉を拭き取ります。
続いて、ファイン→スーパーファインで磨き、表面を整えます。
スポンジ研磨剤で磨いた結果がこちら。
フチ全体の水垢と尿石を全て落とすことが出来ました!
素手で触ってもツルツルです。
コツは、サンポールをつけながら磨くことです。
水だけの時とは違って、面白いぐらい落ちてくれます。
なので、落ちが悪くなってきたらサンポールを付け足して下さい。
また、スポンジ研磨剤は消耗品です。
このように表面のザラザラが失われたら新品と交換します。
便器の内側。
次は、便器の内側を磨いていきます。
まず、水を奥へやって、水位を下げます。
これで磨ける範囲が広くなります。
泡はサンポールに含まれる界面活性剤です。
「ミディアム(120番~180番相当)」に「サンポール」をつけながら磨いていきます。
ほとんどの家庭では、スポンジ研磨剤だけで全ての水垢が落ちると思います。
しかし、地下水や井戸水を使われているご家庭では、
これでも落ちない頑固な水垢もあります。
例えば、このような黒い水垢です。
我が家の水道水には地下水が使われているため、水質は「中硬水」なのですが、
その影響でこのような黒い水垢が付いてしまいます。
これの落とし方もご紹介しますが、少し難易度が高いです。
出来る限り「ミディアム」と「サンポール」で頑張って、
それでも落ちない水垢があった場合に、
傷がつくリスクを覚悟した上で参考にして下さい。
使う物は、「スーパーがんこ」という商品です。
番手は60番相当で、用途を見ると下地処理に使われるぐらい研磨力が高いです。
現在では、同じ#60相当のスポンジ研磨剤が各社から販売されているので、
断然そちらのほうをおすすめします。
傷もつきにくいです。
これをカッターで使いやすいサイズにカットします。
また、素手で持つと手が荒れてしまうので、必ずゴム手袋を着用します。
これにサンポールをつけて、
黒い水垢だけを磨いていきます。
ここが大事なポイントで、スーパーがんこで全体を磨いてはいけません。
水垢のない所を擦れば、スポンジ研磨剤であっても傷はついてしまいます。
スポンジ研磨剤で落ちなった部分だけを、
ピンポイントで擦るのが傷を最小限に抑えるコツです。
頻繁に手触りで確認し、ツルツルになったら使用を止めます。
なかなか落ちない場合は、力を入れながら角を使うと落ちやすいです。
スポンジ研磨剤と同じで、
サンポールを使うと落ちが良くなるので、落ちが悪くなったら付け足して下さい。
これで1分ほど左側を磨いてみました。
左側だけキレイになって、ツヤが出ました。
触ってみると、ザラザラしていた感触はなくなり、ツルツルしています。
この調子で全体を磨いたり、ツルツルになっているのに磨き続けると、
深い傷がついてしまいます。
奥のほうと右側も同じように磨いた結果がこちら。
黒い水垢がなくなり、陶器本来のツヤが出ました。
そうしたら、「ミディアム」→「ファイン」→「スーパーファイン」の順で磨いて、
表面を整えます。
この時、力はあまり入れていません。
番手を変える時は、前の研磨粉を洗い流してから変えます。
表面を整えたら、大を3回流します。
サンポールと研磨粉をしっかり洗い流すためです。
便器を磨いた結果がこちら。
あんなに汚れていた便器が、新品のように輝いています!
素手で確認しても、ザラザラしている箇所はありません。
最後にウォシュレットを取り付けたら、便器磨きは終了です!
追記:本記事ではここで作業を終了していますが、
本来ならコンパウンドも使ってさらに表面を整える工程までやるべきです。
コーティング施工まで行えば完璧です。
おすすめのコンパウンドは「ハード1」と「ハード2」です。
詳しい手順はこちらを参考にして下さい。
硬水地域のトイレにつく黒い筋状の水垢に落とし方。
コーティングは、今後施工を予定しているので、終わったら記事にしますね!
終わりに。
トイレに中性洗剤以外(酸性や塩素系漂白剤)を使うことについてですが、
TOTOの方から言われたのは、
「気化したガスがウォシュレット内に入ると、パーツが錆びて故障の原因になる。」
とのことでした。
便器に使うのがダメなのではなく、ウォシュレット(電化製品)に使うのがダメでした。
ただ、
「でも中性洗剤だけでは落ちない。どちらを取るか。」
と、問題は認識されているようでした。
ダメージを抑える方法として、
「使用したら大を5回流す」「長時間の漬け置きは控える」と教えて頂きました。
私の意見としては、汚れを考えたら中性洗剤だけでは落ちません。
かと言って、ウォシュレットが電化製品である以上、
メーカー側も使用を容認出来ないでしょう。
しかし、ウォシュレットを長く使っていれば、
中にはカビや尿石といった汚れが目立つようになります。
その汚れが原因で故障する可能性もあるはずです。
そして、ウォシュレットの寿命は約10年と言われています。
つまり、
「中性洗剤のみを使っていても、いずれは故障する」
ということです。
それなら、「大を5回流す」というダメージを抑える方法で、汚れを落とすことを選びます。
本記事で使用した道具一覧。
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